未就学児対象のおしゃべり会の報告です。
本日はお父様のご参加をいただきました。従来は会社に行ってしまっていて参加できなかった平日昼間の時間帯が、コロナによる勤務の在宅化が進んだことでお父様のご参加が可能となってきているようです。
また、会員さんの中には他の子育て支援団体を通じてご参加くださっている方もいらっしゃいます。地域にいらっしゃる様々な団体の主催者の方々と繋がりあう取り組みを続けていますが、選べる選択肢が増えることは地域の福祉の充実につながると思いますので、他団体との繋がり、相互交流をこれからも広げていきたいと思います。
本日あがったテーマ
◎フルタイムで働いている会員さんからの話題。幼稚園・保育園への通園と並行して、あるいは夕方の療育をしようとするとどうしても避けて通れないのが「どう働くか」ということです。
働ける時間だけ働こうとすると、なかなか思ったような仕事がない。
時短にしても、仕事の中身が変わらなければ家で持ち帰っての仕事が増えるだけ。
今の手のかかり具合がずっと続くなら働くスタイルの見通しがたたない。などなど。
仕事も子どももどちらも真剣に向き合うからこそ出てくる悩みですよね。わたし自身、公認会計士→専業主婦を経て、一番下の子どもが小学生になってから臨床心理士養成大学院に入学するという体験をした身。仕事についての過去の葛藤や経緯をお話させていただきました。また、副代表の林も、子育て前の仕事とは一転し、子どもがある程度大きくなってから保育士資格を取得した経緯がありましたので、体験をお話いたしました。
未就学児のうちは、子どもの発達を促すための環境つくりは親御さんが主に考えていきます。通わせたい療育と幼稚園との併用や、お父さんやお母さんの働き方のバランスなど、さまざまな調整をしていく必要がありますよね。「支援級にいったら送迎がマストですか?」「小学校に行ったら、どのくらい手が離れますか」などなど、小学生になったあとの質問をただきました。長期的な子育ての見通しがある程度たつことがお父さんお母さん自身の将来の見通しにもつながっていくように思いました。
◎春先に幼稚園で気になる行動が出ていたお子さん。幼稚園の園長先生に相談にのっていただきながら、幼稚園への通い方を調整した結果、気になる行動が出なくなったと報告してくださいました。
特にお子さんが小さいうちは、親御さんが子どものための決断をする機会が多いです。その時お子さんにとってベストと思う決断をしても、正解BOOKはありません。お子さんの成長や、お子さんの落ち着き、お子さんの楽しそうな笑顔が見れたとき、「ああ、あれで良かったんだ」と安心できますね。でも、いつも正解ばかりじゃない。間違えながら、親も親として育っていく、わたし自身今でも毎日そう思いながら、子どもと接しています。
先日の中学就学の事例もそうでしたが、お子さんが良い方向に進んだことを振り返ってみると、保護者の方が幼稚園や学校と充実したコミュニケーションをとっていたことがとても大事な要素となっているように思いました。学校や幼稚園と信頼関係やコミュニケーションのチャンネルがしっかりあると、保護者の方が決断するときの納得感につながったり、お子さんの自己決定を信じてバックアップする安心感につながるのでしょう。
学校や幼稚園との関係の持ち方、コミュニケーションの取り方、支援のお願いの仕方等、たびたび当会でもテーマにあがります。正解のないテーマです、これからも会員の皆さんとさまざまな経験談を共有するなかで学びを得ていきたいと思います。
本日の感想アンケートから:
◎皆さんのお話を聴けて本当に励みになりました。つい自分の質問が多くなってしまい、反省です。沢山教えて頂きありがとうございました。
◎みんなそれぞれ悩みは違うけれど、子どもの未来を考えて試行錯誤している仲間がいるんだという心強さを感じました。
グランブーケ 渡辺香織