グラン・ブーケ

活動報告:2022年2月9日未就学部@障害福祉センター

先日立ち上げをご案内したグラン・ブーケ『未就学部』の第1回の交流会が開かれました。窓を開けての常時換気と各席2メートル離れた着席で、3名の会員さんのご参加をいただきました(年少2人、年中1人)。

この日は、とにかく沢山のテーマが皆さんから出て、あっちこっちに話が飛びつつも、みなさんでよく話したなぁという会でした。出てきたテーマには・・

〇早朝覚醒の子どもと寝不足のママ。ー全員の経験談をシェア

〇コロナ禍で集団での子どもの様子が見れていないなか、就学への不安 

ー就学相談の仕組みについて運営から情報提供や経験談。 

〇トイレトレーニング、いつどんなタイミングで? ー全員の経験談をシェア

〇小学校の通級って、普通の療育とどう違うの? ー運営から情報提供

〇幼稚園から保育園への転園の経験談 ー子育てで困ったときの相談先について、経験談の共有。北区と他区の違いの共有。

〇自閉っ子のこだわり、どんなどころに表れている? ーお子さんのこだわりについて共有。

2時間弱では全然足りないなと感じるほど、さまざまなテーマに話が渡りました。特に重要と思われるテーマについては下記に少し付記したいと思います。

【睡眠について】

発達しょうがいは脳の機能障害と今日では言われておりますが、その脳の活動と関連の深い『睡眠』についての特性をもつお子さんのケースは非常に多く聞かれます。寝付けない/寝付いても夜中に起きてしまう/起きる時間が早すぎるなど、お子さんの睡眠が乱れると日中の幼稚園や学校での活動の質にも如実に影響します。今日の経験談の中では、

 ー乳児期に夜驚症のように十回くらい起きてしまう時期があったが、年齢が上がって起きる頻度が少なくなり、今は落ち着いてきた

 ー医師に相談したが、様子を見ましょうと言われ、特に服薬はなかった。そのうち落ち着いた

といったお話が出ており年齢とともに落ち着くケースはあるようですが、そうでないケースももちろんあります。睡眠の問題は、お子さん本人だけの問題にとどまらず、それに対応するご家族の睡眠の質にも影響を与えるため、「家族」にとって大事な問題となることもあるでしょう。

睡眠に対しては様々な対応がありますので、これからも会員さんの経験談を会の中で蓄積して必要に応じて情報共有できるようにしていきたいなと思いました。なお、今回出た対処法の具体例としては、寝る前のルーティン・小児鍼灸・整体・漢方などでした。

【就学について】

コロナ禍で幼稚園・保育園に参観に行く機会が減ってしまっているため、我が子の集団適応の様子や成長の様子を直接に見て観察することができないという共通の嘆きの声があがりました。これは、就学相談の時期を控えた親御さんにとって切実な悩みとなるでしょう。就学相談で我が子にとって一番良い学習環境としての進学先を選択しなければいけないのに、子どものことを検討するだけの材料が不足していると感じる保護者の方が増えているようです。また、コロナ禍で就学相談中の小学校や支援学校への体験入学が中止となっている市区町村もあります。支援学校や支援級の体験会で実際に子どもが過ごす様子が見れることが進学先を検討する上でとても参考になることは想像に難くありません。コロナ禍が一日も早く落ち着いて欲しいと改めて思いました。

次回の未就学部の交流会は、4月13日(水)10時~12時@障害福祉センターとなります。お申込みはこちら

(注)会員さん同士の親睦や相互理解が深まることも部の活動の目標としていますので、皆さんの継続的なご参加をお待ちしてています。

最後に、参加者のアンケートから感想を抜粋してご紹介します。

✔就学のことなど、とても参考になった。同じようなしょうがいを持つママさんと会えたことがうれしい。

同じ未就学ママさんとお話ができて、いつも以上に親近感がありました。

✔2時間あっという間でした。病院や学校の話も出てきて、大変参考になりました。

また、お会いしましょう!!!

グラン・ブーケ 渡辺香織 

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